大会当日の体調管理について
寒さ対策について
ウェア
- 参加賞のマルチウェイカバーをぜひ着用いただき、ネックウォーマーやヘッドバンドとしてご活用ください。
- アームウォーマーやロングタイツ等の防寒グッズも重宝します。
- Tシャツ(長袖等)は、汗を吸って乾きにくい綿製を避け、速乾性のあるポリエステル製等の着用をおすすめします。
透明のポンチョやゴミ袋
- 透明のポンチョ(京都マラソンではランナー受付時に配布)や45リットル程度の透明のゴミ袋に穴を開けたものは防寒性に優れ、またナンバーカードが見えるので便利です。なお、走行中に捨てる場合はコース沿道等のゴミ箱に捨ててください。
スタート会場での防寒衣類回収
スタートの号砲までの寒さ対策として、本人が不要とするセーターやジャンパーなどの衣類を着用いただけます。
※回収した衣類は、リユース・リサイクルしますので、返却できません。
※衣類は車いす競技スタートの号砲後に所定の回収場所に入れていただくか、袋を持った回収スタッフにお渡しください。(スタートセレモニー中の回収は行いません。)
※衣類回収箱にゴミは捨てないでください。
※ADチェックゲートや参加ブロックの入口では、ナンバーカードを見えるように表示してください。
ホットクリーム
- 大腿部(太もも前)や腰、上腕、ふくらはぎ等に、保温効果のあるホットクリームをすりこんでおくのも効果的です。
- 低体温症とは
- 直腸温等の中心体温が35度以下になった状態をいいます。エネルギー源を燃焼させながら走っている間は低体温にはなりませんが、ペースダウンして内燃機関の活動が低下したときや、燃焼させるエネルギーが枯渇したときは低体温になるおそれがあります。
- 過去5年間の2月17日気象データ
給水対策について
ランニング中は発汗作用等により体内から水分が失われるため、適度な給水が不可欠です。喉が渇いたと感じる状態は軽い脱水状態ですので、各給水所では早めに水分を補給しましょう。
給水所
京都マラソンでは、2〜3km毎に給水所を設置しており、複数台の机に紙コップにて水又はスポーツドリンクを提供しています。
給水所では、机ごとに「3/5」等のサイン表示をしています。これは、その給水所に全部で5台の机を用意しており、そのうちの3台目の机という意味です。(図は京都マラソン2018大会のサイン表示)
通常は、後ろの机に行くほどコップを取るランナーが少なくなる傾向があります。急がず焦らず後ろの机にて水分を補給してください。
応急処置について
救護スタッフについて
京都マラソンでは、スタート会場、コース沿道、フィニッシュ会場に救護所を設置するとともに、コース沿道に救護サポーターと消防スタッフを配置しています。
救護スタッフは、袖が赤色のウェアを着ています。体調が悪くなったり、又は、体調が悪くなられたランナーをみかけるなど救護スタッフが必要な場合は、こちらのウェアを着たスタッフにお声掛けください。
コールドスプレー・テーピング等の処置について
京都マラソンの医療救護は、救命処置を重視した体制で運用し、競技中の傷病については応急処置のみ行います。重症者に確実に対応するため、救護所においてテーピング、湿布、コールドスプレーの処置は行いませんので、必要な方は各自ご準備いただきますよう、お願いします。
まわりのランナーが突然倒れたら
マラソン中に心肺停止になるランナーの数は、他のスポーツに比べて多いといわれ、また実際、過去に京都マラソンにおいてもAEDを使って救命措置が取られたこともあります。AEDの使用が1分遅れれば、救命率は10%低下するとも言われており、迅速な対応が必要です。
まわりのランナーが突然倒れたら、以下の対処をお願いいたします。
①呼びかけて反応を調べます(肩をたたきながら、「大丈夫ですか?」)
反応なし※反応があっても様子がおかしい場合は沿道スタッフに声をかけてください。
②他のランナーやスタッフと連携しながら、大声で、または走って救護スタッフ(赤色ウェア:原則AED所持)に助けを求めます。
「救護スタッフ呼んできてください! 救急車呼んでください!」
③呼吸を調べます(胸と胸部の動きを10秒以内で見ます)
呼吸なし(パッと見て止まっている、あえぐような呼吸をしている場合は、呼吸なしと判断)
④胸骨圧迫(心臓マッサージ)30回
胸の真ん中を約5cm、1分間に100〜120回の速さで圧迫します。
⑤人工呼吸2回(必須ではありません。難しい人は④を続けてください。)
AEDや救急車が来るまで、周りの人と協力して④と⑤を繰り返します。
誰でも救う側、救われる側になりえます。
お互いの命を支え合うために、そばにいる方の協力が何よりも重要です。
死戦期呼吸について
何らかの理由により倒れたランナーの多くは、呼吸が止まっていたり、通常の呼吸とは異なる異常な呼吸をしていたりします。呼吸が止まっている方を発見された場合は、心肺蘇生法の実施に踏み切れる方が多いです。しかし、異常であっても呼吸をしている場合は、心肺蘇生法の実施を躊躇してしまいます。
しゃくりあげるような不規則な呼吸は、「死戦期呼吸」といい、心停止直後の傷病者にしばしば認められる呼吸です。呼吸をしているからといって安心するのではなく、異常な呼吸が認められる場合、あるいはその判断に自信が持てない場合はただちに胸骨圧迫を開始してください。